| グロテスクなファンタジー、すごく分厚い本です。心理学と宗教用語と死体の話の合間に「ミントキャンディのような、優しく、甘い声」だの「瑞々しいチェリーのようなくちびる」という言葉がふいにでてくるので要注意。(何にだ) |
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| 骨と血管だけの標本のようになった彼女に表情はすでにない。 「ミルナ、扉を開けなさい」とそれは言う。 「扉のむこうにリアルな死がある」 続いている、とミルナは思う。ミルナの背中で羽根が羽ばたき始める。 逃れられない。 ミルナは暗闇のなかに浮かび上がる。 透き通った死体が手を振る。 扉がゆっくりと開く。 |