| ひよこ組の初陣 2005.7.3 新宿スポーツセンター武道場 |
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| ひよこ2号、優勝!! |
| 入門してまだ4、5ケ月しかたっていない「ひよこ組」が 果敢にも大会に出場し健闘しました。くみちょ、感無量。 |
ひよこ達が試合に出ることを決めてから、私も影で闘っていました。
強い気持ちのあるところには必ずドラマが生まれます。
いまだから、笑顔で話せるけれど。
| 頑張れば受験できるかな?と6月の昇級審査受験をひそかに目論んでいた組長。しかし、無情にも審査日が5月に繰り上がったため完全に日数不足で受験ができなくなった。次の受験のチャンスは、これまた7月から6月に繰り上がった関東交流戦大会(BC・女子部・少年部)で試合審査しかない。 とにかくこのときの私は、毎週毎週きちんと稽古に出てきて目に見えて成長してきたひよこ達(いつのまにか拳立ても出来るようになっていた)に、はやくステップアップの機会を与えてあげたかった。初めて色帯(青)をいただいたときの喜びを味わってほしかった。 しかし、「試合出てみる?」と言った相手とタイミングが悪かった。 よりにもよって、「空道大好き!稽古楽しい!」と一番鼻息を荒くし、もとい一番熱心に練習し、過去の北斗旗大会のビデオをむさぼるように観ていた1号に、持ちかけてしまったのだ。 1号はもちろん大興奮、話しているうちに私も興奮、そして興奮の輪はあっとゆーまに広がり、結果的にはひよこ組4人全員プラス出稽古レギュラーの白ひよこまでが「試合に出るー この、自分の「あまり深く物事を考えない」気質のおかげで後でたっぷり懊悩するはめになったけれど、このときは未来を夢みるあまり軽いトランス状態だったかもしれない。 その後の1号の行動は松原師範代の「中年空手家日記(6月)」に詳しいが、大道塾トップレベルの知性と教養の持ち主である松原せんせいを「眼力」と「勢い」で口説きおとし、試合出場にむけての協力を見事にとりつけてしまった。天晴れとしかいいようがない。(普段はシャイなのに、空道となると人格が変わるらしい。) そんなこんなで総本部ビジネスマンクラスまで巻き込み、ひよこズの挑戦がはじまった。 |
| 策士松原師範代はまず1ケ月間の稽古(全4回)で戦闘ひよこを育成(促成)するためのメニューを考えてくださった。 「こんなんでどうだい」といただいたメールには、ひよこのレベルにあわせて基本のチェックからミット打ちと対人稽古など、ビジネスマンクラスの方々のおちからを借りないと成し得ない、垂涎もののメニューが書かれていた。す・・すごい・・いち塾生としてひよこズがうらやましくなった。ああ、いかん落ち着け私。 組長モードになって、ひよこがビジネスマンクラスでこのメニューをこなすために「ひよこ組」で何をしなければいけないか、を考えた。同性同士で組み手練習できるメリットと少人数だから出来る事・・・、リミットが決まっているので手落ちがないか表にして「戦闘ひよこ育成計画」として松原せんせいに送ってみた。「なんじゃこりゃ〜!サイボーグ育成計画か?!」という反応が返ってきて嬉しかった。 6月最初のひよこ組の稽古でその計画表とその日に移動稽古でやったコンビネーションを一覧にして配布した。その直前のビジネスマンクラスに出た1号に感想を聞いてみると、黒帯茶帯の先輩方がほぼ総出でひよこズの稽古を見てくださったらしい。ビジネスマンクラスの方々にとって忙しい時間をさいて出席する週1回の稽古時間は本当に大切なものであるはず、その貴重な稽古時間を削って、いきなりわらわらと来たひよっこ達の指導をしてくださるなんて・・・これはもう、連日稽古で自分の身体が疲労のあまりゲル化してても一言ご挨拶に伺わなければ申し訳ない。 で、案の定見事にゲル化した「げるくみちょ」状態でひよこズとともにピヨピヨとお邪魔し、感謝のご挨拶をして、先輩方に混ざって自分の稽古もした。 ひよこ達は好意的に受け入れてもらえているようで、安心した。 だいたいこの頃からひよこ達の身体が対人稽古で作ったアザでまだら模様を呈してきた。(まだらひよこ誕生) それでもギブしない、試合には出るという彼女たちに対してわたしに出来るのは、危険の無い様ガードの仕方と打ち身をしたときのケアの方法を教えること、整骨院で箱買いしてきた医療用のシップを配ってあげること。そして個々の話を聞いてあげること。ほんとうに自分の無力さを感じた時期だった。 |
| 松原せんせいと連携しながら戦闘ひよこを育て半月が過ぎ、アザの数も増えた分ひよこ達は格段に上達していた。 ビジネスマンクラスの先輩達の見守るなか、ひよこ同士でのスパーも経験し、それぞれがそれぞれの理由で凹むだけ凹んだらしい。 試合申込み締め切りの当日が来た。その日がひよこ組の稽古日だったこともあって、ぎりぎりまで皆から申込み用紙を受け取るのを保留にしていたのだが・・・稽古前に用事があって事務局へ行ったら「ひよこ組は出場するんですよね?」と念を押されるような聞き方をされた。よくよく聞いたら他の支部から女子は1人も申込みが無いという。は?思わず埴輪顔をしてしまった。 と、いうことは今日申し込みをするうちのひよこ達と、横浜南の白ひよこしか出場しないってこと?!いつも一緒に稽古している者同士で試合をするってこと?!ザー、と血の気がひいた。 そこにタイミングよく4号からメールが来た。今日の稽古でハイキック防御の恐怖心が消えなかったら、きっぱり空道を辞めるという。 ちょっと待てちょっと待てちょっと待って〜っっ!!もうここで、くみちょパニック。 そんなこんなで心と身体が分離しかけたまま2階に下りたらラウンジで1号が試合と審査の申込用紙を書いていた。さっぱりした顔をしている。これを提出したらもう戻れない。彼女としては一気にラストスパートをかけるきっかけにしたかったのだろう。記入の仕方を教えながら、多分わたしはちょっと変な表情をしていたと思う。同門対決をさせるためにここまで稽古してきたわけじゃない・・。互いに励ましあってここまで来たのに。 その後ふらぁ〜っと2号が来た。表情が硬い。さっきの4号からの決意表明のメールを彼女も受け取ってたらしい。 稽古は4号とハイキックの上手い2号が組んで、ゆっくり技を出してもらい防御するパターンを何度もやった。 一通り防御の練習をしたら落ち着いたのか、特に何事もなかったかのように試合の申込み用紙を出してきた。私はこのとき彼女が言ったことだけを信じてハイキックの恐怖さえ無くしてあげればいいと思ってたけど、4号はこの時、足の指の靱帯を怪我していたらしい。全然気づかなかった(試合後に聞いた)。 残業で稽古終了間際に飛び込んできた3号。ぎりぎりまで迷いながらも「仕事が忙しくてちゃんと稽古に出られないので、今回の試合はやめておきます。」と言った。 試合申込みをしたのは、1号、2号、4号そして白ひよこ。トーナメントで身体係数の近いもの同士が初戦で当たるとしたら、1号と4号、それに2号と白ひよこか・・と、つらつら考えながらとりあえず状況を松原せんせいにメールで報告した。「ありゃ」と言われた。 そしてそれから数日後、試合形式が「総当り戦」になると聞き、くみちょを更なるパニックが襲うのだった。 |
つづく